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神長瞭月
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松の声
Lyricist:神長瞭月 Composer:不明
風さえ寒き雪の夜に 荒れし柴の戸押しひらき いずこを指すや病人の 懐に嬰児抱きつつ
荒れたりとても幾年か 雨を凌ぎしわが庵の さすがに名残り惜しからん 行きつもどりつまた行きつ あゝ夢の世や夢の夜や 今は三年のその昔 時も弥生の半ばごろ いと懐しき父母や
十有余年がその間 朝な夕なにながめたる 春は花咲き夏茂り 秋はもみじの錦衣
冬は雪ふる故郷に 心も残る山々や 月さえ宿る清水に 惜しむ別れをステーション
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